2022.4.26
emi takazawa (エミ・タカザワ) 刺繍花小物お取り扱いスタートのお知らせ
群馬県桐生の伝統的な横振り刺繍法で国産の絹糸を使い、作家高澤恵美さんの手から生まれた刺繍花の数々。
まるで息をしているかのように 内側から光りを放つ絹糸
指で撫でると しなやかで柔らかく どこか温かみがある。
日差しが差し込んでいるかのような 美しいグラデーションや
自然の花が、風になびかれたり 滴に触れた時のような表情を
数ミリ単位で微調整し 刺繍花に息を吹き込ませる。
「大切にしたい」そう誰もが一目見て感じるような高澤恵美さんの作品を拝見した際、多くの花嫁様にご紹介したいと思いました。
THE TREAT DRESSINGでは昨年より伝統工芸に注目し、日本で活躍する職人さんの手から生まれた作品を少しずつ増やしてきました。
例えば、ご列席様の留袖や色留袖にあわせる手組みの帯締め、本漆や蒔絵で彩られた簪や、末広、西陣織を中心にセレクトした高級帯、花嫁様のコッポリ…こんなにも美しい伝統工芸が日本にはある。普段手にする機会が少なくともせめて結婚式や特別な日には「本物」を身に纏ってほしいと思いました。
職人の高齢化や、近年の世の中の変転によっても日本が誇る伝統的な技術が途絶えることなく子供たちが大人になっても本物に触れてもらいたい。日本のブライダル業界ができることはまだまだあると思っています。
「本物」を身に纏う。そう考えていた時に出会ったのが刺繍花作家の高澤恵美さん。
「結婚式当日だけお楽しみいただくのではなく、刺繍花が花嫁様の人生に寄り添う存在になってほしい。結婚式の後もお祝いの席などの特別な日に身につけていただいたり、お子様が産まれたら代々受け継いでいただける…そのような存在になりたい」
恵美さんのこの想いに共感し、私たちは刺繍花を買い付けすることを決めました。
季節の移り変わりを表現したり、幸せがたくさん実りますようにとお二人を祝福する意味をこめて創られた花。
2つの糸が結ばれ新しい魅力が生まれるという意味が込められた花。
芯が強く広い心をもった恵美さんの優しいおばあさまをインスピレーションに創られた花。
お月様の美しい泪を例えた花。
実在する花々ではなく、すべて恵美さんの想いが込められた架空の花。一つ一つのストーリーが存在し、どれも心が温かくなるもの。恵美さんの作品にはたくさんの色が存在するなか、今回トリートでは白、銀、金、黄色、赤といった白無垢や色打掛に相性のいい色で買い付けを行いました。もちろんウェディングドレスやカラードレスに合わせていただいても素敵です。
皆さまに絹糸の美しさに触れ、繊細で精巧な横振り刺繍の魅力を手に取ってご覧いただきたいです。刺繍花が、皆さまの人生に寄り添う存在になることを願っています。