和装の婚礼衣裳の中で最も格式の高い正礼装として長年愛され続けている白無垢。伝統を感じられる白一色でまとめたスタイルも素敵ですが、古き良き伝統に現代らしいスタイルを取り入れた着こなしは白無垢の魅力をさらに引き出してくれます。本日はTHE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング)大阪店に入荷した新作の白無垢に合わせたモダンなコーディネートをご紹介いたします。
金が華やぐ重厚感溢れる白無垢コーディネート
松や梅、牡丹など日本古来から伝承されている祝いの草花が咲き誇る贅沢な一着。そんな草花の中には平和や幸福という意味が込められた鳳凰が華々しく舞い、スタイリッシュな印象も演出してくれます。熟練された職人が本古代ちりめんに縫い上げた正絹糸と金糸の横振刺繍は立体感と華やかさが生まれ、お二人の門出を祝福しているかのよう。上半身には四つ割り菊に花角の五つ紋を入れ、格調高く白無垢らしい上品さも感じられます。その上品さを大切にしつつ、金色を基調とした小物で合わせた統一感のあるコーディネートはいかがでしょうか。金色の刺繍が施された半衿と重衿を合わせることで顔まわりを華やかに飾ることで、どこか品格も感じられます。筥迫と懐剣に描かれた麻の葉文様は別名「麻の葉繋ぎ」ともよばれており、麻の葉は成長が早くまっすぐに伸びることから、子どもの健やかな成長への祈りが込められた模様です。箱迫、懐剣、末広の輝く金色の房が特別な一日を彩り、麻の葉文様と合わさることで、まるでお二人の未来を明るく照らしているよう。洋髪でまとめた髪型に品のある真珠が輝く艶やかな鼈甲の簪を合わせ、和モダンな雰囲気にまとめていただくのも素敵です。
白無垢:200-03682
和髪飾り:204-06030
イヤリング:110-03431
半衿:205-08105
重衿:206-08058
3点セット:225-04012
草履:211-09100
上品さと爽やかさ感じる春夏におすすめのコーディネート
正絹横振刺であしらわれた大きく大胆に咲いた百合の花が凛とした華麗な印象の一着。京職人により施された花びらの銀糸のほかしが絶妙で、正絹の気品ある光沢と質感を醸し出します。白い百合は「純潔」「無垢」の意味を持ち、婚礼衣装として受け継がれた白無垢に相応しい柄ではないでしょうか。百合の花のみの潔い柄とバランスの取れた余白が上品さを演出し、花嫁の美しさを際立たせてくれますね。百合は西洋では聖母マリアの花として愛好されている洋花なので、どこかモダンな雰囲気を感じられます。5月から8月が見頃の百合に合わせて、これからの季節におすすめの爽やかでモダンなコーディネートにまとめました。淡い黄色の百合が描かれた半衿で統一感のあるスタイルに。黄色い百合は「甘美」という意味合いがあり、心地よくうっとりとする女性らしさも表現してくれます。重衿、懐剣、筥迫、草履の淡い薄緑がアクセントになり、柔らかい色味からどこか愛らしい雰囲気も感じられます。髪飾りはあえてヘッドコサージュを合わせることで、古典的な装いをモダンに纏ってみてはいかがでしょうか。
白無垢:200-03690
ヘッドコサージュ:107-08227
半衿:205-08139
重衿:206-08056
5点セット:209-06143
草履:211-09108
白無垢の着こなしは、時代の移り変わりによって多種多様になりました。合わせる小物によっても表情が大きく変わるため、伝統を大切にしながらも叶えたい花嫁像に合わせてコーディネートを楽しんでいただけます。ぜひ皆様の魅力を引き立たせる小物合わせのご提案をさせてください。