色褪せることなく多くの花嫁から愛され続けている日本の婚礼衣装色打掛。今回はTHE TREAT DRESSING （ザ トリートドレッシング）名古屋店より名古屋エリアの花嫁におすすめしたい、伝統美溢れる緑色の色打掛をご紹介させていただきます。結婚式も多様化し、時代と共にトレンドも日々変わりゆく中、今もなお色打掛は大切に受け継がれています。名古屋エリアの結婚式では和装文化を大切にされている方も多く、色打掛は多くの花嫁に人気のお衣装です。緑色の色打掛に合わせた女性らしさを感じていただけるコーディネートも合わせてお楽しみくださいませ。
“束ね熨斗に花丸”と名前がついているこちらの緑色の色打掛。
品格漂う深い緑の色味は、日本の代表的な染めのひとつ「友禅染め」でつくられています。友禅染めとは布地に模様を染める技法のことで、その発祥は江戸時代にまで遡ります。当時扇絵師として人気のあった宮崎友禅斎の画風やデザインを、布地の模様染めに活かしたことで「友禅」という染色技法が誕生しました。友禅染めの特徴は、色が混ざらないように糊を用いること。描かれた模様の輪郭に合わせて糸のような細い線で糊を置いていく為、糸目糊とも呼ばれています。この糊のおかげで染料が滲んでしまうのを防ぎ、細かい模様を美しく色鮮やかに描くことが出来ます。友禅染めは、一反の白生地から一枚の着物が完成するまでに約20以上の工程があり、職人の高度な技術と時間により誰もが魅了される色打掛が生み出されるのです。熟練の技術で仕上げられた一着はため息が出るほどの美しさですね。
上質な生地や色どりの美しさだけでなく、着物に描かれた柄を選ぶのも楽しみのひとつ。
落ち着いた緑の色味に、華を添えるかのように描かれた桜文様。桜は日本を代表するお花で、寒い冬を越え春に美しく咲き誇り「新しい門出」を意味します。人生の節目でもある結婚式。これからはじまる、お二人の新しい生活にもぴったりの柄行ですね。立体的な刺繍の厚みがもたらすボリューム感と、優しい白や桃色の桜の色合いが、上品な緑の色打掛を華やかに彩ります。着物全体に描かれている束ね熨斗は、多くの人たちから祝福を受けていることから、人と人との絆や繋がり、幸せを周囲の人たちと分かち合うという意味合いを持ちます。また熨斗はその長さから長寿の象徴とされており、様々なおめでたい意味をもつ吉祥文様です。時代に左右されない品格のある緑の色味と大胆に描かれた熨斗や可憐な桜の柄行が、古典的で優美な美しさを感じる一着です。
色打掛は白無垢とは異なり、華やかな色味や刺繍が入るからこそ挙式の厳粛な雰囲気とは一変し、自由にお二人らしいスタイルを叶えていただけます。結婚式を心待ちにしてくださっている、ご親族の方々も伝統美を纏ったお二人のお姿に喜ばれる方も多いはず。
ザ トリート ドレッシングでは和装だけでなく、色小物も数多くお取り扱いしております。私たちが大切にしていることは、伝統を大切にしながらも、あなたにしか叶えられないコーディネートを見つけること。同じ着物であっても、合わせる和装小物によって表情が大きく変わります。こちらの色打掛は、優しい桃色と金糸が施された掛下で上品な着こなしを叶えていただくのはいかがでしょうか。桃色は愛情を表現している色と言われており、深い緑にあえて色合いの違う桃色を合わせることで、花嫁の可憐さをより際立たせ、しなやかな佇いを表現します。半衿と胸元に合わせた3点セットには、金刺繍が施されたお小物をセレクトすることでより一層特別な一日をおめでたく彩り、まるでお二人の未来を明るく照らしているかのよう。お式当日おからあげした際に足元から覗く草履には、暖色系の色味を合わせることで足元まで抜かりなく雅に着こなしていただくのも素敵ですね。
髪飾りには白と光沢感のあるスパンコールが煌めくボンネを合わせてコーディネート。リーフモチーフが古典的過ぎず、ナチュラルさを感じるデザインで花嫁らしい幸福感のある印象を叶えます。着物だけでなく身に着けるお小物までこだわり抜いていただくことで、より一層愛着の湧く運命の一着となることでしょう。
髪飾り：104-08331
色打掛：201-03960
色掛下：212-00019
半衿：205-08175
帯揚：207-07096
筥迫・懐剣・扇子：225-04014
草履：211-091703
人生の中で和装を身に纏う機会は限られています。私たちザ トリート ドレッシングでは、「本物」の和装に身を包んでいただきたい、そんな想いから古の文化に想いを馳せ、柄行、色彩選び、デザイン等こだわりをもってセレクトしています。私たちが考える「本物」とは見せかけではなく、正統な技術、最高級の素材、そして職人の想いから出来上がるものだと思っています。和装の伝統技術は高度な技術を持った職人の手によって、丁寧に長い年月をかけ生み出されています。近年では職人の減少に伴い機械で生産する和装も増えていますが、現代の高度な機械技術をもっても職人の手によって作られる繊細な美しさを超えることはありません。これまで何百年と受け継がれてきた日本の伝統技術。この先、継承者がいなくなってしまえばもう二度と再現することは出来なくなってしまうのです。だからこそ、こうした日本の歴史の中で育まれ、今もなお愛され続ける日本の伝統衣裳をもっと花嫁に知っていただき、愛していただきたい。あなただけの色を身に纏い、もっと素敵に、もっと美しくあなただけのスタイルで特別な一日を過ごしていただきたいと心から思っています。
人生の中で最も大切な一日。お式が結び、何年後何十年後、お写真を見返しても色褪せることなく、いつまでも素敵だと思えるお姿でお過ごしいただけますように。名古屋店では和装の知識だけではなく、お客様ひとりひとりの魅力を引き出し、永遠に愛していただけるあなただけのコーディネートをご提案させていただきます。名古屋店にて皆様のご来店を心よりお待ちしております。
