季節折々の趣を感じさせる婚礼和装、本振袖。名古屋エリアの結婚式では、昨今は特にお色直しで和装を選ばれる花嫁も多くなってきました。その中でも本振袖は、他の和装と異なり小物での色遊びも幅広く可能なことから、モダンに昇華させご自身らしいスタイリングを叶えていただけます。伝統的な婚礼和装としての慎ましやかさは損なわず、心躍るような新鮮さを生み出すことのできる本振袖は、お二人のお式をより華やかに彩ってくれるはず。本日は、THE TREAT DRESSING (ザ トリート ドレッシング) 名古屋店より、お色直しにもおすすめな春のお式にぴったりの藤色の本振袖をご紹介いたします。
本振袖 202-03672
半衿 205-08117
帯揚 207-07120
懐剣/箱迫/扇子/簪 209-06149
帯締 208-06164
抱帯 209-06147
帯 210-05010
草履 211-04242
名古屋エリアでお色直しで本振袖が人気の理由
婚礼和装は主に白無垢・色打掛・本振袖の3種類があり、元来挙式では邪気を払い神聖な儀式に挑む正装とされる白無垢を着用し、披露宴やお色直しでは艶やかな華やかさを持つ色打掛を纏うことが主流でした。本振袖はおはしょりをせず裾を引いて着付けられることから別名「引振袖」とも呼ばれています。その中でも黒地の黒引振袖は最も格式高く、挙式・披露宴どちらのシーンでも着用することができ、江戸時代後期より上流階級の花嫁衣装として愛されてきました。婚礼様式が多様化する昨今、和装の着用方法も自由度が増しています。掛下を着用しない本振袖は白無垢・色打掛に比べ軽やかで優美なお姿となり、洋髪でのスタイリングやお二人好みの和の色合わせを楽しんでいただくことができるため、パーティー全体が華やぐシーンであるお色直し衣装としてお選びになられる方が多いのです。名古屋店の提携会場であるザ カワブン ナゴヤなどのゲストハウス式では、お二人がゲストの方のもとに歩み寄っていただき、近い距離であたたかな時間をお過ごしいただくことができます。そんなアットホームな空間のお色直しにて、ご自身らしい和装コーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
襲の色目で魅せる 優美な本振袖のコーディネート
花嫁衣装として身に纏う本振袖は、成人式や参列で多く用いられる中振袖や小振袖とは異なり、胸元や帯に沢山の小物(=花嫁道具)を合わせ着用します。これらの花嫁道具は、江戸時代に実用品として女性が使用をしていたものを簡略化したものであり、それぞれに意味合いや願いが込められています。また、和の色合わせには「襲(かさね)の色目」と呼ばれる平安貴族社会の衣装などに見られる雅やかな色づかいがあり、布の表裏、重ね着をする際の合わせ方、縦糸・緯糸の色合わせに用いられています。当時、四季折々の自然の色の移ろいを愛でる暮らしの中で襲の色目が定着し、女性たちはその配色の優美さと季節に即した美しさを競い合ったと言われています。婚礼でのコーディネートでも、パーティーの季節に合わせ小物の配色を選ぶことで、日本古来の淑やかな美しさを叶えることができます。ザ トリート ドレッシングが考える着物スタイルとは、和の趣を崩すことのない洗練された優艶さの中に、これまで出会ったのことがないフレッシュさがあること。あなたにしかできない和装の着こなしに、ゲストの皆様の心も奪われることでしょう。
可憐な春色小物でモダンに着こなす本振袖
表地に薄紫の「薄色(うすいろ)」、比翼に春に萌え出る鮮やかな若葉の色を表す「萌黄(もえぎ)」で組み合わされた藤の色目は、春を表す襲色目。末広がりとされる縁起ものとして描かれている大きく広げられた扇柄には菊や牡丹の花々が描かれ、新婦様の可憐さを引き立たせます。桜や松の刺繍が施された半衿は本振袖本体と統一感を持たせた色合いで顔回りをより柔らかな印象に。胸元には薄黄色の筥迫と懐剣を差し、紅梅色の帯揚と草履はコーディネートのアクセントとなり、より春らしさを感じさせます。古典柄の丸帯の中央には紅がかった空色の丸ぐけを用い、帯揚や比翼と引き合う色目にすることで、ぱっと目を惹くモダンなスタイリングに。袖を振る仕草に合わせ、白地の抱え帯に施された愛らしい百合の刺繍が覗きます。
ゲストハウスのお色直しだからこそ、お二人の好みやセンスを存分に活かしたスタイリングで華やぐパーティースタイルを演出していみてはいかがでしょうか。ヘアは少し高めの位置からタイトにまとめ、モダンなアレンジを加えて。一気に華やぐコーディネートの新鮮さは、ザ ナンザン ハウスの緑豊かな開放的のある会場にもぴったりです。合わせるブーケは四季がある日本ならではの枝ものを。単色の実がなる枝をシンプルに束ねることで、洗練された装いが完成します。
人生最良の日、愛され続ける美しい和の伝統技術があるからこそ、古の文化に敬意をはらいご自身だけの和装スタイリングを身に纏ってみてはいかがでしょうか。凛とした気品溢れるそのお姿が、お二人の門出を美しく彩りますように。