レンガや石で造られた美しい街並みが広がる都市、神戸。欧米建築になぞられた重厚感溢れる神戸エリアでの結婚式だからこそ上品に身に纏っていただきたい、白地に紺青色と檸檬色のコントラストが麗しい唐織の色打掛をご紹介いたします。「東洋における居留地として最も美しく設計された街」として評価され、明治以降現代まで守り続けられてきた神戸の景観。日本の伝統衣裳である色打掛もまた同様、長い時代を超えて愛され、歴史を紡いできました。清らかな白、凛々しい紺青色、澄みきった檸檬色の配色が洗練された印象を与える色打掛。時代を経てもなお美しく当時の面影を残す神戸にて、端麗な佇まいと奥ゆかしい日本の美を放つ色打掛を纏い、人生の節目である結婚式を彩っていただきたいと思うのです。
夏には涼しげに、空気の澄んだ冬には透明感を持ってお召しいただける白地の色打掛。神戸旧居留地の上質な結婚式会場オリエンタルホテル神戸や、六千坪の広大な庭園が広がる迎賓館THE SORAKUEN、四季の移ろいが美しい純和風邸宅ザ・ガーデンプレイス蘇州園にて結婚式を挙げられる方にもおすすめの着合わせを、ご堪能ください。
糸を織物の表面に浮かせて織り上げる「唐織」と呼ばれる手法によって仕立てられたこちらの色打掛。装飾性の高い美術織物と称されていた唐織の着物は、室町時代においては将軍や側近の有力武家にしか所有されることが認められていませんでした。その立体的に浮かび上がる紋様は上質で美しく、刺繍と見間違えられるほど。
一つひとつの工程に時間をかけ、職人の手作業で大切に織りなされる和装。四季の移ろいに風情を感じる日本の歴史の中で育まれ、今日まで継承されてきました。季節は勿論のこと、赴く場所やその時々に合わせた着合わせを嗜むことの出来る和装は、日本ならではの‘‘本物’’の価値ある伝統衣裳であると思うのです。雅で奥ゆかしく、内なる美をも感じる和装は、身に纏う人々を麗しく優雅な佇まいへと導きます。
品のある風貌で身に纏っていただける、白地に紺青色と檸檬色の配色が目を惹く、寒色の色打掛。清らかな白は、花嫁を涼やかで清楚な印象に。袘(ふき)の紺青色は落ち着きのある凛とした印象を与え、澄みきった檸檬色は清々しさと幸福感を同時に叶えてくれます。中間色である白藍色と淡藤色からは優しさと柔らかさを感じられ、優雅で女性らしい花嫁だからこその特別感を大切に。天に向かって咲き誇るのは、大輪の芙蓉の花。古来中国から伝わったとされ、美しさと優雅さの象徴とされた芙蓉は詩や絵画においても頻繁に登場し、文学・芸術の世界でもその美が称えられ愛され続けてきました。咲き誇る大輪の芙蓉からは豪華絢爛な印象を受けながらも、配色の色合いからは日本らしい慎ましやかさを感じられることでしょう。
そんな色打掛の芙蓉柄と白、紺青、檸檬色との調和は大事に、小物には同系色である寒色の着合わせを。胸元の箱迫・懐剣・扇子には青みを含んだ明るい灰色で統一感を持たせることで、柔和な雰囲気はそのままに。白色へと徐々に濃淡が付けられた房紐からは軽やかさが感じられ、差し色としてのさりげない朱色の椿は、ほんの少しの可憐さを与えてくれます。花嫁の笑顔が花開くように合わせた菊の半衿には、色打掛と同じく紺青色の重衿を差し込むことで聡明で品のある風貌に。芙蓉の色に合わせた象牙色の帯揚は、色打掛と胸元の小物の色味をさらに引き立ててくれます。足元の草履には透明感のある青みがかった白菫色を合わせることで、細部にまで拘った着合わせを。南天の薄桃色と刺繍の銀糸は花嫁の足元を明るく照らし、これから向かう未来に希望を添えてくれることでしょう。
色打掛:201-03981
半衿:205-08082
重衿:206-08051
箱迫・懐剣・扇子:209-06126
草履:211-09118
白無垢、色打掛、本振袖…
いつの時代も美しい風貌を叶える、和装。結婚式という特別な一日だからこそ、職人の手から生まれた‘‘本物’’の衣裳を纏っていただきたいと思うのです。
何年経っても色褪せることのない色打掛に身を包み、あなただけの晴れやかな一日を彩ってみてはいかがでしょうか。