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2021.2.26 About TREATStaff
THE TREAT DRESSING(ザ・トリート・ドレッシング)が誇るアトリエブランド、TREAT MASION(トリート・メゾン)の名が、日本から世界中へと広まったのは昨年9月。それは、世界で今最も注目をされるデザイナーのひとりであるTOMO KOIZUMI(トモ・コイズミ)の2021春夏コレクション、TOMO KOIZUMI for TREAT MAISON(トリート・メゾン)の発表がきっかけとなりました。トップデザイナーとタッグを組み、世界に向けてコレクションを発表すること。それは、トリートで働くメンバーの誰もが想像することのできなかった、夢のようなお話。
今回は、そんなTOMO KOIZUMI for TREAT MAISON(トリート・メゾン)が発表されるまでのストーリーや、アトリエが今回のコレクションに込めた想いをご紹介いたします。
TOMO KOIZUM(トモ・コイズミ)は、2019年秋冬シーズンのニューヨークファッションウィークでデビューし、オーガンジーラッフルをあしらったドラマティックなドレスの数々が大きな話題となり、一躍世界から注目を浴びるトップデザイナーとなりました。そんな彼の3rdコレクションとなったTOMO KOIZUMI for TREAT MAISON(トリート・メゾン)では、ウェディングドレスやカラードレス、ベール、グローブ、ケープなどがお披露目されました。そして、なんと今回のコレクションで発表されたドレスやアイテムの制作は、すべてTHE TREAT DRESSING(ザ・トリート・ドレッシング)のアトリエブランドTREAT MASION(トリート・メゾン)で行われたのです。
TOMO KOIZUMI(トモ・コイズミ)が伝統的な日本の婚礼衣裳である白無垢などから受けたインスピレーションと、自身のブランドの代名詞でもあるラッフルフリルが掛け合わされたデザイン。そこに、THE TREAT DRESSING(ザ・トリート・ドレッシング)が大切にする女性心をくすぐる世界観が混ざり合い、いまだかつで見たことのないロマンティックで幸福感に溢れるクリエイションが完成しました。
本来であれば、これらの作品をニューヨークファッションウィークで発表をするはずでしたが、世界的なパンデミックの影響で叶うことはありませんでした。しかし、海外に向けてはVOUGE RUNWAYよりルックブックとしてお披露目をし、瞬く間にそのニュースは世界へと広がりました。また、国内でもラグジュアリーホテル・東京エディション虎ノ門にてプレゼンテーションが行われ、ウェディング業界の方はもちろん、ファッション業界で活躍するデザイナーや著名人などたくさんの方々にお越しいただきました。実際にドレスを目にした方々からは、「胸がときめいた。」「久しぶりに幸せな気持ちになりました。」などの声をいただき、私たちは改めて、“衣裳には人の心を動かすパワーがある”ということを実感したのです。
では、なぜそもそもトリートのアトリエチームと世界的なデザイナーがタッグを組むことが実現したのか。その理由には、私たちが世界のトップブランドをセレクトする中で、何よりも大切にしてきたデザイナーとの信頼関係にあります。私たちは、たとえどんなに素敵なドレスだったとしても、そのブランドが大切にする想いやブランドが目指すビジョンに共感することが出来なければ、取り扱わないと決めています。それは、私たちトリートが、デザイナーの想いとドレスを着る方の想いを繋げる存在であるからこそ、その想いを深く理解することが必要だと考えているからです。
今回、共にクリエイションすることが実現したTOMO KOIZUMI(トモ・コイズミ)は、初めてデビューしたニューヨークのファッションウィークで「本当に良いものは国籍、性別、年齢、業界、宗教などあらゆる境界線を越えて評価される」ということを身をもって体験し、日本でもドレスを着る機会を増やしたい、ウェディングドレスをつくりたいという想いを持っていました。 一方、私たちトリートは、「お洋服を選ぶ感覚と同じようにウェディングドレスも選んで欲しい!」という想いをもって、今まで多くの花嫁に“自分らしく、自由なブライズスタイル”をご提案しつづけてきました。偶然にも出逢ったブランドとドレスショップのそれぞれの想いは、まるで運命だったかのように線で結ばれ、「ウェディング業界とファッション業界の境界線を越えていく」という想いを軸としたプロジェクトがスタートしました。
このコレクションを通して日本のデザイナー、日本のセレクトショップ、そのアトリエチームが持つ技術を世界に向けて発信するために。そして、業界の常識やルールにとらわれることなく、本当に心から愛せる一着を創り出すために。想いを交わし合う中で生まれたミッションは、決して簡単なものではありませんでした。それでも実現することが出来たのは、互いに高め合い、互いにリスペクトし合う関係性があったからこそでした。今回のコレクションで、わたしたちが経験したこと。それは、デザイナーへの共感を超え、ともに新しい価値観を生み出す“共創”そのものだったのです。
TOMO KOIZUMI for TREAT MAISON(トリート・メゾン)の制作に携わったTREAT MASOIN(トリート・メゾン)とは、“トリートの世界観をカタチにすること”を使命に、トリートオリジナルのドレスやベールなどのデザイン・制作をしているトリートのアトリエチームです。今回発表されたコレクションのアイテムは、そんなTREAT MASOIN(トリート・メゾン)が誇る約20名の制作クルーが、生地の購入やパターンの製作、生地の裁断や縫製のすべてを行いました。
ここで少し実際の制作工程の様子をご紹介します。オーガンジーの繊細な生地を、手作業やミシン作業によって丁寧に縫い合わせ、ラッフルフリルを作成していきます。それらをトルソーに着せ付け、フリルの密度や長さ、シルエットの魅せ方など細部にわたってチェックし、何度も何度もブラッシュアップを重ねていきます。正解がないからこそ、「どうしたらこのドレスの価値を最大化出来るのだろうか。」と行き詰ってしまうこともありました。しかし、その度に「本当に良いものはあらゆる境界線を越える。」というデザイナーの想いに立ち返り、「わたしたち自身が心から良いと思うものをつくるためには、どうしたら良いか。」を考え、決して止まることなく針を進めていきました。そうしたデザイナーの想いを汲み取ることはもちろん、わたしたちのこだわりをデザインに反映していき、1着をつくりあげていくこと。それは、TREAT MASOIN(トリート・メゾン)だからこそ出来ることだと思っています。
先日、株式会社トリートで働く全社員に向けてTOMO KOIZUMI for TREAT MAISON(トリート・メゾン)の勉強会が行われました。その時、デザイナーの小泉 智貴氏が語ったお話の中に印象的な言葉がありました。それは、「トリートのアトリエには美しさの探求にリミットがない。」という言葉です。初めての挑戦で壁に当たりながらも、決して妥協することはせず、ミリ単位で修正や試行を繰り返していく。心から愛せると思うことが出来なければ、その答えが出るまで進み続ける。それは、まさにトリートの行動理念でもある「もっと素敵に、もっと美しく。」という限界のない探求心が、アトリエの精神として宿っていることを証明する言葉だと感じたのです。
ウェディングドレスのセレクトショップ、THE TREAT DRESSING(ザ・トリート・ドレッシング)やMiss TREAT(ミス・トリート)では、TOMO KOIZUMI for TREAT MAISON(トリート・メゾン)のお取り扱いがスタートしています。すでに前撮りやフォトウェディングドレスでお召しになられている方もいらっしゃり、私たちは「ウェディング業界とファッション業界の境界線を越えていく」という想いが実現する光景を目の当たりにしています。
トリートのアトリエにとって、今回のプロジェクトはとても大きな挑戦ではありましたが、この経験を活かして今後は日本だけでなく、世界に向けてTREAT MASION(トリート・メゾン)の価値や縫製技術を発信をしていくというビジョンが生まれました。このように、アトリエはトリートを陰ながら支える存在としてだけでなく、トリートの価値を上げる一つのブランドとして今後も世界に可能性を広げていくのです。
TREAT MASION(トリート・メゾン)の挑戦はまだ始まったばかり。株式会社トリートでは、トリートやアトリエの歴史を共につくっていくことの出来るアトリエ技術職を募集しています。少しでも、トリートのアトリエに興味を持っていただけたのであれば、是非あなたの叶えたい想いやトリートの商品に対する想いを聴かせてくださいね。
アトリエでのミシンと手縫いの技術職の採用を募集しております。
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