吉野山は平安時代頃から祈りをこめて桜が植え続けられてきました。
特に桜が数多く集まる所があり、いずれも一目千本と呼ばれ、
山下の北から山上の南へと順に下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれており、
その数は約3万本にも及ぶといいます。
春の桜咲く吉野山は古今和歌集にも登場し、松尾芭蕉にも詠まれ、
豊臣秀吉も花見に赴いたといわれる名所。
平安の世に貴族たちが雅楽とともに花見に興じた、
雅やかな空気と華やかで美しいさまを意匠に表しました。
白一面の中に和の美を醸し出す朱濃淡と丁子の色合いをポイントに配し華やかさを加味した、
新しい織白無垢です。