移ろいゆく時代と共に150年以上の中で沢山の幸せに寄り添ってきたTHE TREAT DRESSING (ザ トリート ドレッシング )神戸店が提携する結婚式会場オリエンタルホテル神戸。 神戸店のショップブログにて前回ご紹介をさせていただいたお二人の前撮りの記事はご覧になられましたか。お二人らしく自然体な笑顔に溢れた前撮りから2ヶ月。爽やかな風が芽吹く花々と若葉を薫らせて街ゆく人々の心を幸福感に包み込む5月。ご新郎ご新婦様が大切にされている方々のあたたかな祝福と最愛の人からの誓いを胸に刻みながらオリエンタルホテル神戸にてアットホームな結婚式が執り行われました。心に決めた衣裳を身に纏いながら過ごされたお二人の姿から、結婚式というかけがえのない一日がどれほどいとおしく尊いものであったかを感じることができました。本日はそんなお二人が大切に選ばれたお衣裳とともに、結婚式の当日の一日をご紹介いたします。
ご新婦様が運命の一着に選ばれたのはオーダードレスとしてお取り扱いしているBLISS Monique Lhuillier BLISS(モニーク ルイリエ ブリス)のウェディングドレス。カットレースでデザインされたトレーンが絨毯やヴァージンロードの大理石に広がる姿は、まるで祝福のお花があたり一面に舞い上がるかのようにロマンティックで女性らしいデザインです。シークインレースが柔らかな自然光とライティングに照らされ繊細に煌めいてバージンロードに映り込む瞬間は、息を呑むほどに美しく言葉では言い表せないほどです。また、大胆にも大きく開いたカッティングの背中は肩甲骨をすっきりと見せ、程よい肌見せがフェミニティーの中にもエッジィさを感じさせることでしょう。モニーク ルイリエが手掛けるソフトマーメイドは、仕立ての良さからお身体に柔らかく沿いながらもボディコンシャスになりすぎず、ご新婦様が持つスタイルの美しさをより一層引き立てます。実は、このウェディングドレスに初めて出会われたのは初回のフィッティングにご来店された日でした。一目でその美しさと魅力に心を惹かれたご新婦様。それでも、結婚式で身に纏う大切なお衣裳だからこそすぐには心を決めることができませんでした。3回目のフィッティングの日に導かれたかのように改めてお身体を通された瞬間あまりの美しさに幸福感につつまれ、そして確信へとつながった運命的な出会いを今でも鮮明に目に浮かびます。
ヘアスタイルのあえてルーズにまとめられたシニヨンとミニマルなバロックパールが飾りすぎない抜け感を生み、それでいてベールにはロングベールを合わせることでどこか神聖な印象に。裾元まで伸びる柔らかなチュールがレースと重なり合うとベールとウェディングドレスが空間に溶け込むような透明感に包まれ奥行きを感じさせます。程よい女性らしさとほんの少しの遊び心を添えた手元のレースが光に照らされることで影を写し、指先まで花嫁姿を彩りながら見る人々を魅了します。
隣に立つご新郎様が選ばれたのは、オーセンティックでありながらもどこか抜け感のあるTREAT Gentleman(トリート ジェントルマン)のミッドナイトブルーのタキシード。黒に限りなく近いネイビーの色味は光の当たり方で表情を変え、お二人が思い描くシーンに合わせて融和することでしょう。ドレスコードに倣いブラックタイにパテントシューズ、手元のカフリンクスにはシルバーを合わせることでさりげないお洒落を楽しんで。ご新郎様のしなやかさを極限まで引き出しながらも、シックなミッドナイトブルーの色味はご新婦様とのコントラストを生み出しまさに花嫁の隣で並び立つにふさわしいスタイリングへと昇華しました。
Dress:100-09567
モニーク ルイリエ ブリス
Veil:109-08398
トリート メゾン
Tuxedo:300-04014
トリート ジェントルマン
Cufflinks:310-08321
アリス メイド ディス
心に決めた運命の一着に身を包み、ジャケットセレモニーを経て力強く歩みを進めるご新郎様、そしてご両親とゲストへの感謝と喜びに想いを馳せるご新婦様。お二人らしい挙式のスタイルで”幸せを運ぶ夫婦の樹”とも呼ばれるオリーブの木に、これからお二人が紡いでいく愛を誓われたお姿はきっと生涯忘れることはないでしょう。
披露宴からはダウンヘアにがらりと表情を変えて、ゲストと一緒に過ごすパーティにふさわしいエフォートレスなスタイルに。笑顔いっぱいのお二人を見てゲストも思わず笑みがこぼれてしまうようなそんな空気に会場中が包まれました。ゲストの手元には屈託のない笑顔でお二人らしさあふれる前撮りのお写真と共にメッセージが込められたプロフィールブック。どの瞬間を切り取ってもお二人の愛が詰まったパーティの始まりです。
そして大好きなお姉様との中座後に登場されたのは、カラードレスを想像していたゲストの予想を超える和装姿のお二人。ご新婦様がお色直し衣裳にお選びになられたのは、柄行・色彩、全てにおいて一からザ トリートドレッシングにてお作りをしたオリジナルの色打掛「孔雀に芍薬」でした。もともとカラードレスでのお色直しは考えていなかったお二人。みんながそうしていたから…花嫁らしいから…そうではなく自分達らしさを叶えるためにまっすぐイメージされていたお二人は、まさに私達が掲げる想いそのものでした。和装の伝統技術を受け継ぐ熟練の職人の手によって、一年以上の月日をかけ丁寧に縫い上げられたこの一着。刺繍針に通せない太い金糸を転がしながら下絵に沿ってはわせ、繊細な綴じ糸で縫い留めて完成する金駒刺繍。パールのように艶やかな生地に贅沢にあしらわれた金駒刺繍はうっとりとするような優美な存在感を誇ります。孔雀の羽模様には色染めから手がけられた糸が用いられ、色とりどりの淡いお色味を合わせることで絶妙なグラデーションが表現されています。お小物と掛下はトリートオリジナルで色打掛に合わせてお作りしたものを上品に合わせながらもタイトヘアでご自身らしさをのぞかせるモダンなスタイリングに。想像していたよりももっと素敵に着こなすお姿に、あの日運命の一着となったこの色打掛をご紹介することができて本当に良かったと心から思います。
保育園の頃からのお付き合いだというご友人様からのご挨拶に涙されるお姿は本当に美しく、そしてご新婦様のお人柄のあたたかさを感じさせ今までの思い出が目に浮かび胸が熱くなりました。
色打掛:200-03940
「孔雀に芍薬」
掛下:212-00020
抱帯・丸ぐけ・箱迫・懐剣・扇子:209-06145
草履:211-09110
紋付袴:400-03104
初めてお会いした2回目のフィッティングの日、まだお会いしたばかりのご新婦様のお人柄とその表情や仕草にすぐに魅了されたことを今でも覚えています。ご新郎様とゲストと過ごされた一日の思い出を楽しそうに聞かせてくださったご新婦様。お式を結ばれてからも眩しいほどの笑顔とあたたかい愛に溢れる変わらないお姿を見せてくださいましたね。そんなお人柄だからこそゲストの皆様もお二人のためだけに集い、生涯の思い出となる格別なひと時をお過ごしいただけたのではないでしょうか。
改めて大切な一日のお衣裳選びのお手伝いができたことを心から嬉しく、そして光栄に思います。お二人の未来が明るく笑顔に満ち溢れた日々となりますこと、これからも末永くお祈りしています。
心からの感謝と愛を込めて。