2023.6.9
【2024春夏トレンド】ニューヨークブライダルファッションウィークウェディングドレスレポートVol.2
2024春夏ニューヨークブライダルファッションウィーク
2023年4月に開催された、ニューヨークブライダルファッションウィークの最新トレンドについて、THE TREAT DRESSING (ザ トリート ドレッシング)のバイヤーより最新ニュースをいち早くお届けいたします。
Chantilly lace (シャンテリーレース)
コロナウィルスの影響から解放され、パンデミック前の様に繊細で上質なレースをふんだんにあしらったウェディングドレスが多くみられました。心ときめくファブリックからインスピレーションを受けてデザインを構想するというLIZ MARTINES(リズ マルチネス)。その言葉通り1着1着異なるレースやファブリックを用いた繊細なウェディングドレスの数々に思わずため息が洩れました(写真1枚目)。コレクションを追うごとに新しいデザインや魅力を提案するリズ マルチネスは、間違いなく今最も旬なウェディングドレスブランドといえるでしょう。今期は丁寧にカットされたレースもあれば、下地としてレイヤードされるなど、各ブランド様々な方法で美しいシャンテリーレースを贅沢に使用しています。
Illusion back desing (イリュージョンバックデザイン)
バスト横からファスナーまでを大きく透かしたイリュージョンバックデザイン。コルセットの骨組みをデザインに昇華したブランドもあれば、Monique Lhuillier(モニーク ルイリエ)の様に繊細なレースを重ねて女性らしい透け感を演出したブランドも(写真1.2枚目)。内面の美しさや心の解放といった、女性の内なる美を称えるコレクションも多くみられた2024春夏では、身体を包み込むようなデザインではなく、肌が透けるイリュージョンやデコルテが開けたデザインが多く見受けられました。
Handmade crinkle material (シワ加工素材)
今期最も目を惹いたトレンドが、ハンドメイドでシワ加工を施した新しいマテリアル。これまでのプリーツ加工とは異なり、あえてランダムなシワを施したウェディングドレスは全く新しい魅力を放っていました。プレーンな生地を少しずつ手繰り寄せてピンを打ちアイロンで加工を施すという、膨大な時間をかけて生み出されるクリンクルマテリアル。細やかなドレープが女性の身体の曲線にソフトに沿い裾元まで流れゆく様は、静止した姿まで美しく魅了されました。