婚礼和装の中で最も色鮮やかに花嫁を彩り、小物の色合わせ次第で様々な表情を魅せてくれる色打掛。THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング)では、日本の伝統文化や技術が根付く京都で和装の買い付けを行っております。今回はTHE TREAT DRESSING 大阪店(ザ トリート ドレッシング 大阪店)から、時代を問わず愛される赤地の色打掛をご紹介させていただきます。
手描き友禅が美しい色打掛を可憐に魅せて
色打掛:201-03812
こちらの赤地の色打掛は、ザ トリート ドレッシングの世界観のイメージに合わせて、一から絵師に描いてもらったオリジナルの色打掛です。王朝の貴族たちが外出に用いた御所車に花を乗せた花車文様は、華やかな王朝趣味の意匠として現代にも愛され、礼盛装に用いられています。
印象的な染めや柄は京友禅の手描き友禅で、模様の一つ一つが刷毛や筆で色付けられ、ほんのり色づく花車に描かれた四季の花々からは優しい香りが漂うよう。手書き友禅だからこその柔らかい風合いが生まれる贅沢な一着です。
また、なめらかで上質な肌触りの正絹を使うことによって、絹独特の柔らかい光沢感を放ちます。赤の色打掛は一見華美な印象を受けるものもありますが、こうした繊細な職人技や、上質な素材を使うことで、穏やかで、たおやかな雰囲気を醸し出し、花嫁に優しく寄り添います。
半衿:205-08125
重ね衿:206-08049
帯揚:207-07153
懐剣・箱迫・扇子:209-06132
花嫁小物である懐剣、箱迫、扇子、また、重ね衿などの小物には抹茶色を添えて。こちらの色打掛に多く描かれている松の柄行。松の一つ一つをよく見ると同じ緑の中でも何色も色味を重ねて描かれた職人技を感じます。ふきの山吹色に抹茶色や薄緑、半衿の菊や梅に用いられている柿色、小物類の色合わせを楽しむことも和装のトータルコーディネートを完成させる際に大切にしていただきたい雅な遊び心です。
一緒にお持ちになるお花にはリンドウを合わせて。白く柔らかな蕾が気品、そして、つつましやかな女性像を感じさせます。髪にはあえてビジューが煌びやかなヘッドアクセサリーを合わせて。赤地の色打掛を凛々しく古風にお召になるのではなく、可憐で柔和に着こなしていただくのもおすすめです。
重厚感のある色打掛をモダンに着こなす
色打掛:201-03927
半衿:205-08099
重ね衿:206-08057
帯揚げ:207-07090
丸ぐけ:208-08031
懐剣・箱迫・扇子:209-06119
草履:211-09093
大胆に描かれた亀甲文様が目を惹く赤地の色打掛。亀は鶴と並ぶ長寿の象徴でお二人の門出を祝うご結婚式にはとてもおめでたい柄行とされています。よく知られる吉祥文様ですが、主役として描かれる事は少なく鶴や花々などに添えるように描かれることが多い亀甲文様。それをメインに描かれた色打掛は、なんとも趣を感じさせ、優美な雰囲気を漂わせます。華やかな柄、そして色味を引き立たせるように裏地、ふきは純白。紅白のおめでたい雰囲気をも感じさせる色打掛です。
そしてその柄を描くのは、一見刺繍のように見える唐織。立体的な織りが重厚な印象を与える唐織の色打掛は、花嫁を堂々たる姿として映し出してくれることでしょう。
カチューシャ:106-08237(ケレン ウルフ)
お顔周りを彩る半襟には和の世界で格式高いとされる黒を選び、足元の草履には深い藍色をセレクト。艶やかで華やかな赤を引き立たせる為にあえて、その他の小物は暗めのトーンで合わせることで、コーディネート全体にメリハリをもたらします。からし色の帯揚げに、鶸色のふっくらとした丸ぐけを合わせて優しい印象もブラスするのも忘れてはいけません。赤地の色打掛を、よりモダンに着こなすのであれば、あえてルーズにまとめた髪にビンテージ加工が施されたゴールドのカチューシャを合わせてみるのはいかがでしょうか。
いつの時代も人気を誇る赤地の色打掛。同じ赤でも着合わせやふきの色、柄次第で、様々な表情を見せてくれます。伝統的な和装をよりあなたらしく着こなすために、お小物までご提案させてください。